やはりバブルなのか
先週、日経平均の株価が年初来の高値を更新しました。アベノミクスの効果で、昨年暮れから恐ろしいほどの株価があがり、今年5月22日の1万5627円をつけました。しかしその後株価は下がり、低迷。5月から半年たち、やっと株価が戻りました。
株などに投資している人はアベノミクスの効果を実感しているかもしれませんが、庶民としては景気がよくなっていると実感しているのでしょうか。昨日の日経新聞夕刊に「高額商品に持続力」という記事が1面で載っていました。記事では消費者が高めの商品の購入することが活発になっているとの内容です。
「景気の回復基調が続いているのに加え、ここにきての株高や冬のボーナスの増額期待が消費者心理を改善させている」
というのですが、実態はどうなのか。
記事であげられている例として、「そごう・西武では10~11月に80万~100万円する腕時計の売上高が前年同期に比べて5割伸びた」、「結婚式場運営大手のテイクアンドギヴ・ニーズでは4~9月の披露宴の平均単価が411万円と前年同期を3%上回り、10月以降もこの傾向が続いている」、フルハイビジョン(HD)の4倍の解像度を持つ4Kテレビは55型で40万円前後。同サイズのフルHDモデルの2倍近いが、50型以上の国内総販売の1割が4Kモデルだ。」など、高額消費品の売れゆきが好調といいます。
ほんとに景気は回復基調に向かうのか。現実をみれば、ボーナスを増額しても、給与を上げる企業はまだ少ない。高額商品の購買を押し上げているのは、「株高や冬のボーナスの増額期待」です。実態のない消費がされているとすれば、それはバブル消費ではないのか。日経新聞に記事を読んでいて、思いました。記事に惑わされず、現実をみることが必要でしょう。
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