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2013/11/29

堺屋太一のビルが美術館に?

 一昨日の朝日新聞の東京版にいささかあきれる記事が載っていました。記事によれば、作家の堺屋太一氏が新宿に所有する自社ビルの1、2階を所蔵する絵画などを展示する区立の美術展示室にして欲しいと申し出ている。堺屋氏は、ビルの1、2階を無償で新宿に貸し出し、「区立美術愛住館」(仮称・愛住はビルのある地名)にする。中山弘子区長は乗り気だが、区議からは「公平性に問題がある」と異論が続出し、構想が中断しているというのが、その概要。
 問題点はいくつかあって、まず堺屋氏が代表理事を務める財団法人「堺屋記念財団」が指定管理者として区から費用を年間1500万円受け取るとる予定であること。区議が問題視しているのは、入札で決めるのが原則の指定管理者を、区長の独断で決めようとしていました。また、堺屋氏は所蔵する絵画約300点を寄付するとしていますが、そのうちの3分の2が夫人の画家・池口史子氏の作品。
 堺屋ビルの1、2階はすでに美術施設にするつもりで、入居者に立ち退いてもらい、施設の改装や設計をはじめています。この改修費は堺屋氏が負担し、氏の死後は区の寄贈したいといいます。
 まあ、滅茶苦茶な話です。堺屋氏の考えも公的な施設とは何かを理解していると思えない。独断で構想を進めた区長は更にひどい。記事にある中山区長のコメント。
「区は限られた予算の中で、文化的なブランド力を高められる。堺屋氏側にとっても公立美術施設にでき、お互いにメリットがある」
 一部の作家の展示しかしないであろう施設を作って、文化的なブランド力が高まるとは思えません。
 このまま施設が実現したら、新宿区の文化レベルは最低ということを示すことになるでしょう。いますぐ、計画をやめてください。

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