洛中洛外図 上杉本をみる
上野の東京国立博物館にでかけてきました。お目当ては平成館で開催中の「京都―洛中洛外図と障壁画の美」です。タイトルにあるように、見物は洛中洛外図です。国宝・重要文化財に指定されている7点すべてが(展示替えをされながら)展示されます。展示されるのは、
・国宝 「洛中洛外図屏風 上杉本」狩野永徳筆(山形・米沢市上杉博物館蔵)
・重要文化財 「洛中洛外図屏風 舟木本」岩佐又兵衛筆(東京国立博物館蔵)
・重要文化財 「洛中洛外図屏風 歴博甲本」(国立歴史民俗博物館蔵)
・重要文化財 「洛中洛外図屏風 歴博乙本」(国立歴史民俗博物館蔵)
・重要文化財 「洛中洛外図屏風 福岡市博本」(福岡市博物館蔵)
・重要文化財 「洛中洛外図屏風 勝興寺本」(富山・勝興寺蔵)
・重要文化財 「洛中洛外図屏風 池田本」(岡山・林原美術館蔵)
と豪華です。7点すべてが展示されるのは本邦初。
このうち唯一の国宝である上杉本は、11月4日までの公開なので、みにいったわけです。
金曜は夜8時までの開館なので、時間をずらして午後4時過ぎに平成館へ。入り口あたりは人が少なかったですが、肝心の洛中洛外図 上杉本の前には多くの人がいました。上杉本は仙台にいたとき、米沢市上杉博物館まで見にいきました。所蔵する博物館でも国宝を展示するのは、年1、2回の限られた期間です。さぞかし混んでいると思っていましたが、土曜か日曜だったのにもかかわらず、鑑賞者は多くはありませんでした。洛中洛外図の前で30分近くじっくり鑑賞しました。
しかし、東京国立博物館ではそうはいきません。洛中洛外図に前にいくことはままなりません。しかたないので、遠くからながめるだけでした。11月4日まで展示されているのは上杉本、歴博乙本、勝興寺本、舟木本ですが、やはり狩野永徳の作とされる上杉本が素晴らしい。保存状態もよく、約450年前に描かれたとは思えません。
本展は洛中洛外図だけでなく、二条城の障壁画84点が公開されるなど、見応えある美術品が並びます。
11月6日からは後期として、洛中洛外図が展示替えになるので、時間があったらみに出掛けたいです。オススメです。
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