クライマックスシリーズの意味
プロ野球クライマックスシリーズが始まっています。セ・リーグは3位広島が阪神に連勝して、ファイナルステージに進出です。ほとんどプロ野球を見ない者にとっては、このクライマックスシリーズの仕組みさえ理解していません。
今やっているのはファーストステージで、リーグ2位と3位が戦う試合。「これ、アドバンテージ1勝というのがなかったっけ?」なんて間抜けなことを思っていました。ファーストステージは3試合制で、先に2勝したほうが勝者で、2位球団にはアドバンテージはありませんね。ただし、1勝1敗1分とか同じになったら、2位球団が勝ち。
広島が勝ち上がり、ファイナルステージでリーグ優勝の巨人と対戦です。ファイナルステージは巨人に1勝のアドバンテージがある6戦4勝制です。巨人が有利ではありますが、広島が久しぶりに日本シリーズに進出する可能性もあります。
日経新聞電子版で広澤克実氏が「理不尽CS、巨人が負けたら変わるのか 」なる文章で、クライマックスシリーズの仕組みについて疑問を呈しています。広島は16年ぶりのAクラスでしたが、勝率は.489と負け越しています。
「16年ぶりのAクラスは素直にその功績をたたえたい。しかし、それとプレーオフ進出とは話が違うのだ。広島の苦節を重ねた16年間と、69勝72敗3分けのレギュラーシーズンを負け越したチームが日本シリーズへ駒を進められるという事態を、わけて考えなくてはならない。何のために長い期間ペナントレースを戦うのか理解に苦しむ」
と広澤氏は書きます。まさにその通りです。クライマックスシリーズの仕組みでは12球団で6チームがプレーオフをすることになります。だれがこのようなやり方を考えたのでしょう。興行的には成功しているのでしょうか。
広澤氏は、
「2位と3位が戦うファーストステージで勝ち上がったチーム(広島が確定)に巨人が負け、日本シリーズへ行くことができなかった場合、この理不尽さを強烈に訴える人が必ず出てくる」
とも言います。
久々に赤ヘル軍団の活躍に期待したいところです。
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