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2013/09/16

いねむり先生の時代

 昨晩、テレビで「いねむり先生」が放映されていました。同じ時間帯に半沢直樹とNHKスペシャルがあったため、録画しておきました。原作となっている伊集院静の自伝的小説『いねむり先生』をちょっと前に読みました。作家で、ギャンブルの神様ともいわれた色川武大との交流を描いた作品。
 作品全体を通じて、麻雀、競輪などのギャンブルの興ずる二人の姿が描写されます。麻雀のルールも知らず、競輪場にも足を踏み入れたことのない私にとっては、ギャンブルについての表現がほとんど分からず、その背後にある心の動きも理解できません。きっとギャンブル好きが読めば、面白さがわかる小説でしょう。
 しかし、伊集院静の表現はうまい。色川武大という人の作品を読んだことがなく、生前の活躍も知らない(確かイレブンPMにでていました)のですが、そこに本人がいるようなイメージが浮かび上がります。色川のヒューマンな人柄が伝わる達者な伊集院の描写です。
 小説で描かれているのは、伊集院と色川が出会う1987年冬から、色川が亡くなる1989年4月までの1年半ほどの時代です。伊集院が夏目雅子を亡くしたのが、1985年9月(夏目雅子は学年でいうとひとつ下で、ほぼ同世代)。失意の中、色川と出会い、立ち直っていく姿が描かれています。 
 1980年代後半は楽しく、そして恐ろしい時代でした。バブル景気の中にあり、ある意味滅茶苦茶な時代だったと思います。『いねむり先生』を読んでいると、ギャンブルのことは分からないながら、その時代の躍動感を感じます。お行儀の良い時代の今、『いねむり先生』で描かれた人間たちの生き方に憧れてしまいます。あんな時代はもう来ないだろうな。そんなことを、また思ってしまいました。

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   原作:伊集院静 『いねむり先生』 脚本・監督:源孝志 音楽:中島ノブユキ エンディング曲:井上陽水 『眠りにさそわれ』 チーフプロデューサー:田中芳之(テレビ朝日)、菅 ...... [続きを読む]

受信: 2013/09/17 02:46

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