ネコライオン
恵比寿の東京都写真美術館で「ネコライオン」をみてきました。写真家・岩合光昭の写真展です。「ネコライオン」という動物がいるわけではなく、ネコとライオンの似たようなシーンを並べて展示しているので、ネコライオンです。岩合曰く「ネコは小さなライオンだ。ライオンは大きなネコだ。」とのこと。
「視」「触」「味」「嗅」「聴」の5つテーマに分けて写真が展示され、それを順番に拝見していると、ネコとライオンは確かに似ています。ネコはその辺にいて、ライオンは基本的には野生の中にしかいないのに、共通なものがあるのが面白い。
特にネコの仕草、動作、表情などを捉える岩合の写真術はすごいです。どうしてこれほどまでの写真が撮れるのか。ひとつのカットを撮るまでに膨大な時間がかかったに違いありません。
ネコは不思議な生き物だそうです。会場に展示されていた国立科学博物館の林館長の言葉が印象的です。
「『昼は淑女のように、夜は悪女ように』や『手なずけた自然にひそむ野生』という言葉がにあう動物は、ネコ以外にいないであろう」
楽しみながら、そしてちょっと考えながら拝見した「ネコライオン」展でした。
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