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2013/08/06

盗難ルノワールがサザビーズで落札

「ギャラリーフェイク」に出てきそうな驚きのニュースです。2000年に日本で盗まれたルノワールの油絵が今年2月、英国のサザビーズによる競売に出品され、約105万ポンド(約1億5千万円)で落札されていたことが、明らかになりました。落札されたのは1903年にルノワールが知人の画家の妻を描いた「マダム・ヴァルタ」。
 日経新聞の報道によれば、東京都世田谷区の住宅から盗まれたもので、「シャガールの油絵『花束』や日本画家の故平山郁夫氏の『法隆寺の塔』など5点とともになくなっているのに気付いた」(日経新聞 8月5日)ということ。すごいコレクターですね。
 しかし、盗難品はどうしてサザビーズの競売にかかったのか。サザビーズは、顧客情報は極秘として出品者や落札者を明らかにしておらず、「(出品時の)調査では出品者は正当な持ち主で、保証もあった」と回答。ルノワールの絵画を盗んで、それを売却して(今のところ)逃げてしまっている怪盗は誰なのか。
 記事によれば、「英国では国際刑事警察機構(ICPO)などと協力し、盗難美術品のデータベースを民間会社が運営」していますが、データベースにはこの「マダム・ヴァルタ」はなかったといいます。日本からデータベースへの登録はわずか約30点のみで、この絵画は登録されていなかったようです。このデータベースは「世界最大とされる同社に蓄積された美術品の盗難情報は約27万点。ルノワール作品だけでも約400点が登録される」(日経新聞)とのこと。盗まれたルノワールが400点もあるなんて驚きです。
 ルノワールを取り戻すことは、かなり難しいようです。残念です。
 

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