Pet Shop Boys : Electric
村上春樹の『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』の多崎つくるは父から相続したマンションに住んでいます。そこに姉が置いていったレコードがあり、それはバリー・マニローとペットショップ・ボーイズ(表記は小説の通り)のもの。多崎つくるは30歳半ばの設定ですから、姉はそれより年上。この作品ではバリーもペット・ショップ・ボーイズもちょっと前の時代に流行ったアーティストとされているようです。
しかし、(バリー・マニローはともかく)ペット・ショップ・ボーイズは今ポップミュージックの主流にいます。昨年のロンドン五輪閉会式にも登場しました。創作活動も活発です。昨年のELYSIUM のリリースから1年足らずで先月、Electricを発表しました。発売日に手に入れ、ずっと聴いていますが飽きません。いかしたアルバムです。Billboard 200では最高位26位を記録しています。
前作のELYSIUM が落ち着いたサウンドだったのに比べ、Pet Shop Boysらしいダンサブルな作品が揃っています。このユニットが結成されたのが1981年、それから30年も経てもパワフルなミュージックをつくってくれます。すごいな。
進化し続けるPet Shop Boys。次にどんなアルバムを聴かせてくれるのか。楽しみです。
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