電気自動車のこれから
クルマ屋さんは、どこも好調のようです。先週末の日経報道では「乗用車国内8社、海外生産が最高の805万台に」とその好調ぶりを伝えています。記事によれば、「上期の世界販売はトヨタが首位を守った」と。トヨタはホントに強い。
トヨタの世界一の販売を支えているのは、プリウスなどのハイブリッド車。発売から15年が経過し、国内では圧倒的な販売量を誇ります。街で走るクルマをみていると、プリウスが多い(エコカー減税で購入されたのでしょう)。
このトヨタに対して、日産はハイブリッド車ではなく電気自動車(EV)を実用化し、商品として発売するという選択をしました。2010年に電気自動車リーフを発売します。しかし、この電気自動車リーフは、日産が目論んでいた目標台数を販売できていないようです。街で走っているのをほとんど見かけませんから、あまり売れていないのでしょう。
リーフが日産が思い描いたように売れていないのは、クルマの価格が高いこと、満充電でも航続距離が充分でないこと、充電ステーションが少ないことがその原因としてあげられます。特に航続距離は228キロです。ちょっとした休日ドライブだとこれくらいの距離は走るでしょう。ドライブ先で充電ステーションがなければ、お手上げです。
昨日、トヨタ、日産、本田技研、三菱の4自動車メーカーは「PHV・PHEV・EVの充電インフラの共同推進に合意」を発表しました。充電ステーションを共同で推進しようというものです。日産のリーフはEVですが、トヨタ、三菱はプラグインハイブリッドを発売しています。しかしトヨタ、三菱ともそれぞれプリウス、アウトランダー1車種だけ。ホンダはアコードPHVが法人、官公庁向けにリースで販売している状態です。まだまだ発展途上の状態でしょう。
環境問題の視点からは電気自動車がいいのか。これも議論が尽くされてはいないのではないでしょうか。安易にEVが良い、と言っていいのか。そもそもクルマを走らせることで、良いことと良くないことは何なのか。ここを自分で考えることが必要なんだな、と改めて思いました。
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