再び消えるペンタックスという社名
デジタル一眼はずっとペンタックスを使っています。フィルムカメラのSP、デジタルで名機の評価を得たK-10DからいまはK-7を愛用しています。ペンタックスのカメラは一眼のマーケットでもシェアは高くなく、キヤノン、ニコン、ソニーには及びません。ペンタックスユーザーははっきり言ってマイナーです。
会社としてはかつては旭光学工業という社名で発足し、その後ブランド名を会社名にしてペンタックス株式会社になりました。しかし、経営不振からHOYAに吸収合併され、HOYA株式会社の一部門になりました。この時点でペンタックスという社名はなくなりました。手元にあるK-7の取説も「HOYA株式会社PENTAXイメージング・システム事業部」となっています。
そして更に2011年にHOYAはペンタックスのカメラ部門をリコーに売却し、リコーのカメラ事業と統合。ペンタックスリコーイメージング株式会社ができました。ここでペンタックスという社名が部分的に復活しました。しかし、今月初め、「ペンタックスリコーイメージング株式会社」は、2013年8月1日から社名を「リコーイメージング株式会社」にすることが発表されました。再びペンタックスという社名が消えてしまいます。
カメラ業界も再編の歴史があります。かつてはミノルタ、ミランダ、マミヤ、ヤシカなどのカメラメーカーもありました。ミノルタはソニーに売られ、ミランダ、ヤシカは今はなく、マミヤは大判カメラのみをやっています。
長い歴史の中で、生き残っているペンタックスは高い技術力を持っているからでしょう。シェア、ビジネスの規模は昔にくらべ小さくなったかもしれませんが、いい製品を出し続けています。最近ではコンパクトな一眼Q7を発売。これも特徴ある魅力的なカメラです。
社名は消えても、PENTAXというブランドは生き残って欲しい。古くからのカメラファンの願いです。
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