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2013/06/09

村上春樹、紙の本の重さ

 ソニーの電子書籍が、今年度中をめどに、「iPad(アイパッド)」など米アップル製の端末向けに電子書籍の国内販売を始めると日経新聞で報じられました。
「ソニーは専用端末を販売しているが、電子書籍市場で米アマゾン・ドット・コムに大きく先行されており、自社サイトへの集客増を最優先する。楽天も今年4月からアップル端末向けに配信を開始。専用端末で顧客を囲い込む戦略が転換点を迎え、配信のオープン化が加速する」(6月5日 日経新聞)
 と、ソニーと楽天はアマゾン追従戦略です。
 しかし、アマゾンの電子書籍もコンテンツが魅力的とは言えません。今年度前半のベストセラーのうち、何冊が電子化されているのか。1位の村上春樹『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』は電子書籍版はでていません。本屋大賞の『海賊とよばれた男』もまだです。ベストセラーが期待される本が、紙の本と同時に電子化されることはあまりありません。
 仮に村上春樹の本が電子版もだされていたら、電子書籍のマーケットも少し変化していたでしょう。しっかり調べていないのですが、村上春樹に限らず、有名作家の作品の電子化率は低そうです。少なくとも、長らく愛読している曽野綾子、小林信彦の作品はアマゾンの電子版にはありません。大物作家の電子化が進まない理由は何なのか。作家が許さないのか。それとも出版社の姿勢のせい? よくわかりません。
 また、村上春樹の『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』ですが、ちょっと高い気がします。376ページで1785円は、今時の本としては平均的な値段ではありますが、たまたま本屋で並んで気が付いた『ソロモンの偽証』(宮部みゆき)なんて740ページで1890円です。電子本にしてコストを抑えて、更に多くの読者に訴求することが、この業界にとっていいことになるのではないでしょうか。出版社にとって、紙の本の重さが大切なのかもしれません。

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コメント

尖閣騒動の煽りで中国の書店から自分の作品が消えたと嘆く、朝日新聞への寄稿を読んで、加害国と被害国との区別もつかぬ村上春樹の幼稚なレベルに驚いた。
丹念に読むと「騒ぎを煽る政治家や論客」への注意を呼びかけるなど、暗に尖閣の国有化を進めた自国を批判している。だから中国メディアはこれを歓迎し、全訳まで配信した。
その直後にノーベル文学賞を逃したのはよかった。

投稿: うなぎ | 2013/06/10 21:15

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