株の後講釈
株の業界にいる専門家の肩書きは独特です。「テクニカルアナリスト」「マーケットアナリスト」「チーフストラチジスト」など業界の外にいるものにとっては馴染みのないものがあります。株マーケットだけの呼び名が、何をしている人なのか理解はできません。これらの専門家が株の動向をマスメディアで予想していますが、どれほどの確率であたるものなのか。素人はそんな単純な疑問が思い浮かびます。
作家の橘玲が週刊文春に「臆病者のための資産運用入門」の連載を少し前から始め、面白く読んでいます。今週号(6月6日号)で<「百年に一度の大暴落」はなせ頻発するのか>と題し、先々週の日本株大暴落について書いていますこの下落につて橘氏曰く
「株式評論家のなかに『暴落が近い』といった人は(たぶん)誰もいなかった。雨後の筍のように現れたのは、後講釈をするひとたちだ」
と、株の専門家のありようを適格な表現をしています
橘氏の分析によれば、統計学の標準偏差の考えに基づけば、先々週の日経平均の1400円を超えるような下落は、百年に一度しか起きない。しかし、このような大きな下落はしばしば起こっている。これに対して専門家はその理由を明確に答えていない、といいます。
また株式市場の専門家であるアナリストの仕事は株価が上昇基調なのか、それとも下落なのかトレンドを読むことであるとして、
「ところが困ったことに、さまざまな経済予測の的中率を調べると、専門家の予測は当たったり外れたりでサルと変わらない」
ともいいます。
その通りだなと思います。専門家の予測は、参考程度にしておくのがいいでしょう。それより週刊現代の記事のほうが当てになるかも。
株の相場、何とも不思議なものです。
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コメント
KTさん
経済学者というのも、ほんとあてになりませんね。理論だけのものでしょう。
投稿: 自由なランナー | 2013/06/06 04:56
株に限らず、経済学者という連中があてにならない。
自分等の理論(本当は、ただの仮説かな?)は、実経済での結果から見れば、ハズレばかりな様な気がする。
投稿: KT | 2013/06/03 14:28