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2013/06/15

ドラマのような川崎重工のクーデター

 まるでコミック「社長島耕作」のような川崎重工業の社長解任劇です。これを報じた朝日新聞の記事は「名門、35分のクーデター」と見出しをつけています。臨時取締役会で長谷川聡社長、高尾光俊副社長、広畑昌彦常務の3人の幹部を解任しました。3人の解任動議が出され、3人を除く取締役10人が賛成し、解任が決定。
 今月下旬には株主総会が予定され、株主にはすでに総会開催通知が発送されているはず。総会のもっとも重要な議案である取締役選任の件は、通知とは異なる内容になるわけで、総会はもめるかもしれません。クーデターを起こした役員にとってもぎりぎりのタイミングだったのでしょう。
 クーデターの原因となったのは川崎重工と三井造船の統合交渉を長谷川前社長らが独断ですすめたためと、村山新社長は説明しています。そもそもこの統合交渉を両社とも否定。日経新聞がスクープしたため明るみにでた内容ですが、記事になった後も統合交渉については明らかにしていませんでした。交渉がうまく進捗していなかったことがうかがえます。
 小学生のころ、日本の造船業は世界有数(世界一?)と教わった記憶があります。世界一のタンカーをはじめ、高度成長を支えた日本のお家芸とも言える産業でした。時は流れ、今は韓国・中国勢に席巻されています。造船産業は苦境に陥っています。少し前には2014年に仕事がなくなってしまう「2014年問題」が報じられました。根本的な改革が必要な状態に思えます。
 企業統合は様々な利害が絡み合い、簡単には実現しません。キリンとサントリーの統合もあっけなく破談になりました。会社にとって長らく培ってきた社風は、簡単には変わりません。川崎重工の社長解任劇は、企業が変わることの難しさを教えてくれます。

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