GDP成長の実感
地元にひかり街という古風な商店街があります。物心ついた頃には、もうあった歴史のあるところです。その商店街をあるいていたら、ある店のお客のおばちゃんが「アベノミクスだからさ」なんて話していました。安倍政権の経済政策は、すでに庶民のおばちゃんまで浸透しています。
アベノミクスの効果は、現実的にはどこまで表れているのか。株価は高くなりましたが、巷の報道では給料はまだそんなに上がっていないようです。しかし、昨日発表された2013年1~3月期のGDPは、実質で前期比0.9%増、年率換算で3.5%増だとか。この数字は実質値なので、デフレのマイナスを考慮しない名目では、1~3月期は0.4%、年換算では1.5%増になっています。
GDPはほとんど伸びないという感覚からすると、実質で年3.5%も成長が実現すれば凄いことです。1~3月の数字を押し上げた要因は輸出と個人消費。輸出は米国向けの自動車の輸出が伸び、四半期ぶりにプラスに。個人消費は自動車が伸び、外食、娯楽、衣服も好調だとか。
給料は上がっていないのに、皆さん楽しいことにお金を使い始めたようです。景気いいみたいだから、いつもより多めにお金を使っています、という人が目に浮かびます。これがアベノミクスの本質かも、なんて思いました。お金を貯め込んでいるシニア層がどんどん使ってくれるといいのですが。
直近のGDPと合わせて、12年度の実質GDPも発表されていて1.2%増。11年度は0.2%だったので、前年より伸びています。失われた20年を経て、日本経済は継続的な成長を達成できるのか。素直にアベノミクスに期待したいと思います。
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