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2013/05/14

低価格DVD映画の仕組み

 昨日の朝日新聞に掲載されていた全面広告は、ちょっと気になりました。タイトル曰く「今の色褪せない思い出を名画とともに」とあり、そして「1作品あたり160~220円」とのコピー。映画DVDセットの広告ですが、とても格安です。例えばジョン・ウェインの西部劇コレクションはDVD10枚組で1,980円。ゲーリー。クーパー大全集はこれも10枚で1,600円。ジョン・ウェインのセットには「駅馬車」、ゲーリー・クーパーのセットには「戦場よさらば」(武器よさらば)が入っています。
 どうしてこんなに安いのか。それは著作権がきれた作品だからです。昨日の日経新聞に映画の著作権について、興味深い記事がありました。日本が参加することになったTPPは、貿易問題ばかりが注目されていましが、著作権も重要なテーマです。アメリカが著作権を現行の50年から70年に延長することを求めており、日本の対応が問われています。
 現在日本で販売されている激安な映画DVDは著作権の切れた作品なのですが、制作コストはかなり割安。日経新聞の記事によれば
「著作権切れの作品なら、仕入れや日本語版の制作費は1本20万円強で済むが、著作権がある場合は400万円以上かかり、コストも重い」とのこと。
 これだけ違えば、安い価格で販売できますね。映画DVDを制作しているPDクラシックでは「日本では03年までは映画の保護期間が50年だったため、1953年までに公表した洋画を中心に扱っている」のですが、アメリカでは保護期間が95年。これが適用されることにでもなれば、格安DVDは発売できなくなります。
 今後のTPP交渉で、著作権の問題がどのように議論されるのか。格安DVDは大きな問題ではないですが、著作権の扱いは関税撤廃と同じレベルで論じられることではありません。政府にはしっかり対応して欲しいところです。

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