サプライズって何だ?
日銀による金融緩和策のニュースを一昨日からマスコミは大々的に報じています。日経新聞だけでなく、朝日新聞でさえ一昨日の夕刊から昨日の朝夕刊まですべてトップで扱っています。よほどの大事件のようです。でも、銀行、
株など金融のことに感心がない人にとってはいい迷惑でしょうね(笑)。
日銀の黒田総裁も一気に知名度があがりました。ニュースのもとになっている日銀政策会合が行われたのは、3,4日の2日間ですが、黒田総裁はその前、2日に国会衆議院予算委委員会に主席していました。テレビを見ていて、「悪いこともしていないのに、なぜ呼ばれるのだろう」と思いました。問題が起きてもいないのに、就任早々の日銀総裁が呼ばれるなんて、異例ではないでしょうか。
金融緩和策が発表された4日午後の直後から、日経平均株価は急上昇。また、その日の午前中には1ドル92円台だったのが一気に96円近くまで上昇。夕方相場をみたとき、なにが起きたのかと思いました(おかげで塩漬けになっていたFXが処分できました)。
衝撃の政策だったわけです。しかし、その後ネットとか新聞で関係者のコメントを読んでいて、おかしいと思える反応がありました。何人かが金融緩和策について「サプライズだった」という表現を使っていたことです。コメントしているのは金融市場で専門家とされる人たちです。この業界(?)をリードしている人がサプライズはないでしょう。地震予知の研究者は大地震がきて「驚きだった」なんて言ったら、その人の存在意義を問われます。金融の専門家が、日銀の政策についてサプライズ(驚き)なんて言うのは、仕事に当事者意識が欠如しているとしか思えません。
日銀の金融緩和策は難しいことはわかりません。日本経済が前に向かって動き出した感じが素人にも伝わってきました。景気が良くなって、少しでも幸せになる人が増えることを願います。
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