任天堂の行方
株バブルに沸く日本経済ですが、今週になり3月決算の企業決算が発表され始めました。その中で一昨日に任天堂の決算が発表され、予想を上回る業績の不振でした。それを受け株価は780円下落です。
発表された連結決算は、営業損益が364億円の赤字(前の期は373億円の赤字)で、従来予想より赤字幅が164億円拡大。そのいちばんの原因はWii Uやソフトの販売が計画を大きく下回ったことにあります。Wii Uは発売当初は好調を伝えられたのですが、その後失速したようです。
任天堂の不調は、ゲームビジネスの変化によるものというのが一般的な見方です。単純に言えば、ゲーム専用機の時代は去り、スマホで手軽に遊べるゲームに流れているとされています。もう、任天堂の築いたゲーム機とソフトの相乗効果でビジネスを拡大するやり方は過去のものというわけです。
任天堂の決算数字を見る限り、スマホゲームへの流れは止めようにないとも思えます。市場も見方も任天堂の味方ではありません。任天堂は今期1000億円の営業利益を達すると表明しています。これに対して「今期見通しについても市場では『不可能に近い』(外資系証券アナリスト)との見方が多い」(4月25日日経新聞)と厳しい状況です。
任天堂はもうダメなのかな、とも思ったりします。昨年の暮れ、少しだけ任天堂の株を買って応援しているのですが、厳しそうな感じ。アベバブルのお陰で、幸い含み益を計上していますが、今後はどうなるのか。世間の厳しい身方を跳ね返して、業績を回復してください。このままで終わったら寂しいよ。
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