東横線直通運転の利便性
今週末に東横線の渋谷駅が今の2階から地下へ潜り、東京メトロ副都心線と繋がり直通運転が始まります。これによって横浜の元町・中華街から池袋へ直通、更にその先の東武東上線、西武池袋線で埼玉ゾーンへ行けます。「沿線内から新宿・池袋方面へ乗り換えなしでつながることで都心へのアクセスが大幅に向上し、通勤・通学がますます便利に」(東急ウエブサイトより)というのが訴求ポイントです。
さて、この直通運転で東京東横線の利便性がどれほど向上するでしょう。例えば神奈川県の日吉駅から新宿方面にいくとすると、いまは渋谷で山手線に乗り換えていたのが、1本で行けます。池袋も同様です。
しかし直通運転するのが副都心線です。新宿は「新宿3丁目」とJR新宿駅とは離れたところです。また副都心線の「池袋」は西口側で、繁華街の西武百貨店の東口とは離れています。これだと、新宿、池袋へ行くには渋谷で乗り換えたほうが便利そう。
さらに一部ネットで指摘されていますが、渋谷駅での乗り換えの不便さも気になるところ。東横線から山手線、銀座線へ乗り換えるときは地下5階から、地上2階までの乗り換えになり、時間がかかることになります。ここが「利用者の利便性が考えられているのか」と言われるポイントです。
長年渋谷駅を使ってきたとしては、実際使ってみないとわかりませんが、どうも不便になりそうな気がします。東急は渋谷駅周辺を一体的に再開発する計画の中で、渋谷駅を地下化しています。まだ時間がかかる開発が完成すれば、便利になるのかもしれません。しかし、直通運転してしまうと、渋谷を素通りする人が増えるのではないか、とも思えます。これは東急にとってはマイナス。そのあたりは解決済みなのでしょうか。
東急は何を考えているのか。ちょっとわかりにくい。そのうち結果がでることでしょう。
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