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2013/02/10

江副浩正のリクルート

 バルセロナ、アトランタ五輪のメダリスト有森裕子の著書『やめたくなったらこう考える』(PHP新書)に、リクルート陸上部に入ったいきさつが書かれています。日体大でほとんど実績のなかった有森が、当時できたばかりのリクルート陸上部に志願。有森裕子は記録をきかれて、就任直後だった小出監督から「そんな記録しかないようじゃ、ほかの選手の足手まといになる」とまで言われますが、「やる気だけならだれにも負けません」とアピールして入部を認めてもらいます。このとき、折しもリクルート事件のまっただ中の頃。
 江副浩正さんが亡くなりました。リクルートいえば、女子マラソンを育てた陸上部を連想します。この組織がなければ有森裕子はオリンピックで2度もメダルを取ることはなかったのではないか。名伯楽とされる小出義雄もその力を発揮する場を得られなかったのではないか。そんなことを思ったりします。
 本業としてのリクルートとの出会いは、遙か昔、大学生の頃です。自宅に段ボール箱に入った就職ガイド本がリクルートから送られてきました。まだ日本リクルートセンターという社名の頃です。どんな会社かなど知るよしもありません、その後、あっという間に巨大な情報サービス会社になっていました。
 インターネットが普及する前には、情報誌を次々と出版。「フロム・エー」「エービーロード」「とらばーゆ」「住宅情報」、どれも既存の出版社がカバーしていなかったマーケットへの情報誌で、まったく新しい発想で作られていました。その発想の礎を作ったのは江副浩正です。
 今年上場すると言われているリクルート。現在のビジネスをみると、かつてのような新鮮さがない印象を受けます。ビジネス領域が拡大して、なにをやっているのかわかりにくくなっているのでしょう。江副浩正の作ったリクルートと今のリクルートは、違う企業なのかもしれません。

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» リクルートの江副浩正さんが亡くなる [Heart Revolution]
江副浩正氏が死去、リクルート元会長 贈賄罪 スポーツ報知 2月10日(日)7時5分配信 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130210-00000066-sph-soci  リクルート事件! なつかしいなあ! 藤波孝... [続きを読む]

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