マラソン大会の収支決算
マラソンという趣味はお金があまりかからないと思っていましたが、費用を計算してみたら、これが結構出費しています。大会参加費、ウエア代、交通費、サプリ、撮影された写真代、『ランナーズ』の購入などなど。実はマラソンは経済的な趣味ではないかも、なんて思ったりします。
先週、日経新聞のスポーツ欄に「市民マラソンの舞台裏」なる記事が3回にわたって掲載されました。日経のランナー記者吉田誠一さん(この名前覚えました)が書いた日経らしい視点の記事です。以前の記事でも取り上げられた内容もあり、全体としては目新しくないのですが、マラソン大会の運営費には興味をひかれました。
昨年3月に開催された京都マラソンの例があげられています。その総経費は約6億5900万円。参加したランナーは1万4000千人ですから、「1人の参加者を走らせるのに4万7000円が掛かったことになる」(日経新聞)です。東京マラソンに至っては5万3000千円です。2つの大会とも参加料が1万円ですが、これだけでは採算がとれないということ。
スポンサーからの収入もありますが、それでは足りません。京都マラソンでは京都市が補填、その負担金は「予算の2億5000万円から上積みされ、約4億8200万円にもなった」そうです。大きなマラソン大会には観光など経済効果があるので、単純に運営経費だけで判断できません。しかし、いささか費用がかかりすぎの感もあります。
マラソンがブームのうちは経費については問題になりにくいでしょうが、「過熱」が過ぎた時、出費が無駄という議論も予想されます。日経の記事では「ビジネスモデルの確立も含めて、運営面の整備を急ぐ時期に入っている」と指摘しています。マラソン大会は運営するほうも大変なようです。
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