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2013/02/09

1500兆円の行方

 日本人は貯蓄好きとよく言われます。個人金融資産の合計額は1500兆円という数字は少なくない額で、その大半は預金だとか。好きでやっているのか、それともやむを得ず貯めているのか、はたまた貯まってしまったのか。
 昨日の日経新聞の朝刊に興味深い記事がありました。「お金って汚い? 教育の空白、1500兆円眠らす」 このところ一面に掲載されている「金融ニッポン」という連載記事です。この冒頭に、
「『お金ってきれいなものですか、それとも汚い?』投資教育を手がける岡本和久(66)は全国の中学校や高校を回るたびに同じ質問をする。これまで約500人の生徒のうち8割弱が『汚い』と答えた」
 中学生、高校生の8割が、お金は汚いと思っているとは、かなりの驚き。記事はこう続けます。
「経済の血液であるマネーを循環させ社会を豊かにする。金融や投資のそうした意義を、学校で教わる機会はほとんどない。一方、財テクの失敗や詐欺などのニュースを通して、お金の悪いイメージは増殖する」
 日本ではお金について学校で教わることはほとんどありません。どうしてなんだろう。記事では大人になっても、お金の知識が乏しいため、騙された人の例があげられています。都内の主婦(55)は「元本保証、年30%超の配当」をうたう出資話に乗り、300万円を失いました。この手の話は、ほんとによく耳にします。年30%超配当なんて、いまどきほとんどありえない。騙されたほうが悪いとはいえ、社会として対策しておく必要性も感じます。
 国も税制の改変などを通じて、個人マネーを株式や投資信託に移そうとしていますが、思うようにいきません。有望な企業を個人のお金が支える、という構図の実現は難しそうです。
 記事にはこうあります。
「金融を学び投資のリスクと向き合い成果を得る。そんな自立した個人が増え1500兆円が動けば経済も活気づく。富の蓄積がある日本ならではの個人マネーが主役の金融立国にも通じるはずだ」
 お金をいっぱい持っているのに、もったいない日本です。
 

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