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2012/12/05

選挙公約と文化芸術

 衆議院選挙が公示され、候補者たちの街頭でのお願いが始まりました。いろんな政党が現れ、民主、自民は「比較第1党をめざす」というこれまであまり聴き慣れなかった言葉で選挙戦に臨んでいます。昨日の朝日新聞に掲載されていた各党のマニフェスト、選挙公約を眺めてみても、ホントに実現できるのかという内容も多々あり、よく見極めないといけないようです。選挙公約を比較しているサイトがあり、これは役立ちそう。
 多くの党で「原発」「経済」「社会保障」「外交」「教育」「震災復興」「TPP」といったテーマは公約に掲げられています。これらの課題は解決しなければいけないものなので公約に盛り込まれて当然です。しかし、ちょっと視点を変えて「文化芸術」について公約に盛り込んだ政党はあるのと見てみました。
 自民党では「文化が新たな国富を生み出す観点からも、既存施設の改修や人材の積極的育成など、世界に誇るべき『文化芸術立国』を目指します」とあります。この「文化芸術立国」という言葉は新しいものではなく、以前から文科省が掲げている考えです。また6月に行われた民主党の仕分け(行政自供レビュー)で根本的改善を求をめられた「クールジャパン」について自民党は「クールジャパン(コンテンツ・衣食住)の国際展開、日本が世界最先端のインフラ・システムの輸出やグローバル人材の育成、教育機関の国際化を進めます」と推進を表明しています。
 一方、民主党はどうでしょう。「スポーツ、文化、芸術を振興する」として「日本の伝統的な文化芸術を継承し、発展させるとともに、独創性のある新たな文化芸術の創造を振興する」とあります。こんなこと分かってるよ、といいたくなる内容のない一文です。
 そして「クールジャパン」については「国内外のイベント開催、クールジャパン番組の海外放送などにより、日本の映像、ファッション、伝統文化、食などの発信を高め、クールジャパン関連の市場規模を9.3兆円(2016年度)に拡大する」と推進するつもりです。根本的改善を求めたのに、方向転換ですか。これだから民主党はダメなんですね。
 これ以外の党では(ざっと公約を眺めただけですが)、文化芸術について触れたところはありません。この国での文化芸術が置かれた位置はこの程度ということなのでしょう。ちょっと寂しい現実です。

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