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2012/12/06

東京都写真美術館とファンドレイジング

 恵比寿にある東京都写真美術館のファンドレイジングを担当されている方のお話をうかがう機会がありました。ミュージアム関係者の間では、この館が民間からの資金集めに成功しているということは有名です。ファンドレイジングがなかなか定着しないミュージアムで、ファンドレイジングの専任者を置き、企業などからの協賛金を集めています。
 企業、学校、団体などからの協賛は「支援会員」という制度で、1口30万円(年間)。今年の11月6日現在で支援会員になっているのは258法人です東京とはいえ、ひとつのミュージアムでこれだけの企業からの支援を受けていることは、継続的な活動の成果だと思います。
 写真美術館の年間予算は平成24年度で10億円。そのうち東京都からの予算が6.8億円、ファンドレイジングを含めた館の活動で集める自主財源が3.2億円。総予算の内、3分の1が自主財源というのは公立美術館としては驚くべき数字です。都からの予算は平成7年の開館時には20.4億円もありましたが、それが今年度はその3分の1以下です。しかし、開館時に20万人弱だった来館者が、昨年度は42万人です。お金がなくても、来館者を増やすことがきるというわけです。
 うかがったお話で印象深かったのは、民間から資金を導入することの意味。民間から資金を集めることは、多ければ多いほどよい、と思いがちです。しかし、公立美術館は税金で運営されています。
「公立美術館としての節度を持つ」
 という表現で、ファンドレイジングの姿勢を示されていました。やみくもに資金を集めることが正しいことなのか。公立ミュージアムと民間との関係について、改めて考えさせられました。
 東京都写真美術館の挑戦はこれからも続いていくことでしょう。

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コメント

坪江さん
初めまして。
コメントありがとうございます。
FXはほとんど初心者です。サイトをこれから参考にさせていただきます。
今後もよろしくお願いします。

投稿: 自由なランナー | 2012/12/07 09:14

はじめまして、自由なランナー 様。ブログ楽しく読ませて頂きました。
私はFXでシステムトレードとスワップをメインにしている坪江といいます。
美術館も独自に新規を集めているんですね。
すごい勉強になります^^

投稿: 坪江 | 2012/12/06 12:18

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