サッポロビールの戦略
セブンイレブンで見慣れないビールが並んでいました。「100%MALT」by サッポロビールと「深みの贅沢」by サントリーの2品。「深みの贅沢」は前にも発売されていた出戻り(?)ですが、「100%MALT」はルーキーで、第3のビールではなく、本物のビールです。セブン&ホールディングス向けに作ったプライベートブランドのビール。缶には「SAPPORO」のロゴとセブン&アイのPBブランドマークが印字されています。
セブンのプライベートブランドは増殖しています。日経の電子版によれば
「ビール大手では初の試みだが、他の食品業界では各分野のトップメーカーがPB製造に積極的で、国内のPB売上高は2兆円を突破する勢い」
だとか。セブンイレブンの販売力は凄いですね。メーカーを配下に置くようなものです。
この「100%MALT」は価格がポイント。350ml缶で198円、500mlで258円とコンビニのビール価格(350mlで215円くらい)より安い。しかしこのビールがサッポロのメインブランド「黒ラベル」と同じ棚に並ぶわけです。サッポロビールはイオン系に第3のビール「みがき麦」を、これも安い価格で販売しています。同じようにサッポロの「麦とホップ」と同じ棚に並んでいます。
これってどうなんでしょう。結局、自社競合になるのでは? トータルとしてサッポロのシェアがアップすればいいのですが、そううまくいくのか?
サッポロビールの戦略は、どのような結果になるのか。とても気になります。
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