« 任天堂は復活するのか | トップページ | 刷り込まれたそばの味 »

2012/12/13

国民年金基金の広告

 一昨日の朝日新聞に国民年金基金の広告が掲載されていました。全面広告です。今日の日経新聞には折り込み広告が入ってきました。女優の貫地谷しほりをキャラクターに使って、「国民年金基金って何?」と大きくキャッチコピーが書かれています。コピーの通り、多くの人にとっては、国民年金基金の内容はよくわかっていないものかもしれません。

Photo

「民年金基金って国民年金のことか?」とか「最近、問題になっている厚生年金基金とはどう違うのか」なんて疑問を持つ人もいるかもしれません。そもそも国民年金基金とは? 公式ウエブサイトにある説明ではこうあります。
「国民年金基金は、自営業の方やフリーで働く方がサラリーマン並の年金を受け取れるようにするための公的な年金制度です。自分の収入にあわせて設計でき、将来受けとる年金を確実に増やすことができます」
 これだけ読むとよい制度とも思えます。しかし、
「サラリーマンは厚生年金のような上乗せ分がありますが、それ以外の方は、自分で上乗せ分を用意しないと生活の基礎部分の年金しか受給できません」
 と厳しいことが書いてあります。
 サラリーマンの年金は一般的には2階建てと言われます。原則65歳から受給できる年金は、1階部分の老齢基礎年金と2階の老齢基礎年金があるからです。これに対し自営業者などの年金第1号被保険者(私ももう2年以上これです)は2階部分がないので、65歳からもらえる年金がサラリーマンに対して少ない。これを補うのが国民年金基金というわけです。
 しかし、サラリーマンの厚生年金の掛金は労使折半と決められているので、半分は会社が払ってくれます。これに比べ、国民年金基金は半分国とかが負担してくれるわけではないので、厚生年金ほどたくさんもらえないということは簡単に推測できます。
 そもそも何故いまごろこんな広告をしているのか。日経新聞が10月に国民年金基金についての記事を掲載しています。それによれば、11年度末の国民年金基金の積み立て不足が約1兆4271億円に達し、10年度の1兆2989億円から増加したということです。「1兆4271億円」って半端な金額ではないです。記事には
「加入者は約52万人で、受給者は約34万人いる。受給者が増える一方で加入者は減収傾向にある」
 ということです。このままいくと、この制度の存続が危ぶまれる事態かもしれません。
 広告を大々的にやっているわけが分かりました。加入者を増やさなければいけない事態なのです。国民年金基金、この制度もいずれ問題になってくるでしょう。

|

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/41640/56306160

この記事へのトラックバック一覧です: 国民年金基金の広告:

コメント

kさん
おっしゃる通りだと思います。
国民年金は結婚して、妻は専業主婦、子どもありという家族が基本になって給付体系が組まれています。例えば、寡婦年金があって寡夫年金はない、といった制度にそれが見られます。
厚生年金を含めて、制度そのものを見直す必要があります。

投稿: 自由なランナー | 2012/12/14 07:24

元々、国民年金は自営業(商店)や農家が対象だったからでしょう。もう一つは、これらの対象者に対して、核家族化を想定していないように思います。(だから、年金だけだと暮らせない事態になってしまった)
特別な事情(例えば、障害者)を、除いて、年金制度に加入していなければ、生活保護も受けられないような制度にしないと、正直者がバカを見る制度になってしまいます。義務をはたさないと権利は主張出来ない制度に変えるべきです。

投稿: k | 2012/12/14 01:23

starfieldさん
そうですね。このままだと国民年金基金はやっていけなくなる可能性があります。でも、加入者が増える見込みなさそうに感じます。

投稿: 自由なランナー | 2012/12/13 21:36

国民年金基金は広告してるんですね。
加入者を増やそうと必死なんですね。

投稿: starfield | 2012/12/13 19:28

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。