出版というビジネス
昨日の日経新聞に「雑誌創刊47年ぶり低水準 12年は100点割れの97 」という記事が小さく載っていました。あやうく見逃すところでした。しかし、47年振りとは凄い。47年前といえば、昭和40年。東京オリンピックの翌年ですよ。大昔。
出版というビジネス、特に雑誌というメディアはすでに衰退へ転がり落ちているということでしょうか。記事から引用すると、
「12年の創刊点数は97にとどまる見込み。長引く出版不況の中で、返品などのリスクを取って創刊する体力のない出版社が多いことが背景にある」
とあります。長引く出版不況、といわれてもうかなりの時間が経っています。これは不況というより常態ではないのか。そう思わざるを得ません。
一方、同じ日経にはこんなタイトルの記事が。「書籍、無料で当日配送 ヨドバシがネット通販」。ヨドバシカメラが来年3月から書籍のネット通販に本格参入するという記事です。ポイントは主要都市圏では当日配送を行うということ。ヨドバシカメラは現在、家電商品などネットで販売する商品の当日発送サービスを行っています。昼頃までに注文するとその日に商品が到着するので、よく利用します。
このサービスを書籍でもやろうというのですから、かなり凄い。書籍の点数は半端ではないはずで、どれくらの在庫を持ってやるのか。品揃えはどうなのか。アマゾンに対抗できるのか。いろいろ興味がわきます。
長期不況という出版ビジネス。その中身はともかく販売という流通面は大きく変容しようとしています。本屋で本を買う機会がめっきり減りました。新聞の広告をみてよさそうだったら、アマゾンで注文、ということも少なくありません。本屋に行かなくなったことで、雑誌も買わなくなった。そんなこともあるのか。雑誌不況もそのあたりに原因のひとつがあるかもしれません。
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