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2012/12/04

老朽化するインフラ

 中央高速・笹子トンネルの天井崩落は、想定していない事故でした。インフラの管理をする立場では想定外ということはあり得ないと言われていますが、トンネルの天井コンクリート板が落ちるとは、素人には驚く事実です。しかし、インフラがこのように突然崩壊することは予想されていました。道路、橋などのインフラの老朽化に伴う危険性はかねてから指摘されてきました。
 2007年にアメリカのミネアポリスで高速道路が崩壊し、9人の死者、100人以上が負傷した事故が起きました(ウキペディアによる)。それ以降、日本でもインフラ老朽化の問題が注目されてはいましたが、高速道路の天井までは考えられていなかったのでしょう。
 日経新聞では問題は高速道路のトンネルだけでなく、新幹線のトンネル、橋梁の老朽化もあると指摘しています。橋梁が整備されたのは、60年代半ばから90年代前半にかけてで、特に高度成長期に整備されたものは老朽化が進み、維持管理に膨大な費用がかかることが見込まれています。
 昨年出版された『朽ちるインフラ』(根本祐二著)の冒頭「崩壊のシナリオ」では最悪の事態のシミュレーションが恐ろしく描かれています。本書で根本祐二氏は、インフラの老朽化をデータをもって提示し、どのような対策を打つ必要があるのかを提案しています。日経の記事でも根本氏のコメントがあり、これによると、
「『道路、橋、上下水道、学校などの公共施設はどれも同じ問題を抱えている』と指摘。優先順位をつけずに公共施設をすべて更新すると、維持管理に年8兆円もの費用がかかると試算」
 と言います。年間の国家予算が90兆円ほどでインフラの維持管理に8兆円もさけるはずもありません。根本氏は「それだけ予算を増やすのは不可能。必要なものを選別するのが大事」とも言います。
 インフラの崩壊という恐ろしい事実が始まりました。国は早急に対策を進めなくてはいけません。


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