縮むビール市場
赤瀬川原平さんの本に、日本人の曖昧さを表現することとして、居酒屋での最初のひと言「とりあえず、ビール2、3本くらい」をあげてます。居酒屋などではまずビールというのが酒飲みのお決まりですが、いまやそれも当たり前の習慣ではなくなっているかもしれません。
昨日の新聞で報じられていた「ビール市場、8年連続で縮む 今年もマイナス確実」(日経新聞)の記事によれば、「国内ビール類市場が8年連続で縮小することが確実となった。今年は東日本大震災からの反動による増加も予測されたが、大手5社が11日に発表した1~9月の課税済み出荷量は前年同期比1.4%減」だとか。8年連続というと2005年以降、ビールマーケットは縮小しているわけです。こ
今年はあんなに暑くて、残暑も厳しかったのにビール類の需要は伸びなかったというわけです。この原因を日経新聞はこう分析しています。
「ビール類の低迷は人口減による酒類市場そのものの縮小も要因だが、消費者の好みの多様化で需要が別の酒類に置き換わる構図も見逃せない」
ビールは減ったけれど、今年1~9月には、缶酎ハイや缶ハイボールなどの低アルコール飲料は約2万6000キロリットル、ワインは約2万キロリットル増えたもようです。特に注目すべきはハイボール缶で、サントリー酒類の同期間の販売量は13%増えました。まさにサントリーの一人勝ちでしょうか。
「とりあえずビール」なんて言葉、死語にならなければいいのですが。ビール好きは、今後の動向が気になります。
| 固定リンク | 0
コメント