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2012/10/29

50歳以上限定の定期預金

 日経新聞の文化面の下に掲載されている「50歳以上のお客様限定」と「特別金利 円定期」とタイトルされた広告が気になりました。新生銀行の広告です。定期預金で50歳以上と限定するなんてちょっと珍しい。
 広告には大きく「1.0% 約19,600円」とあります。よくみると3ヶ月ものと書かれているので、この1.0%は3ヶ月ものの定期預金の金利(利息)だとわかります。また19,600円は小さく「3ヶ月後のお受け取り利利息 例えば1,000万円をお預け入れの場合」と書かれていました。
 3ヶ月もので金利が年1.0%であれば、実質は0.25%。金利のいいネット銀行、例えば大和ネクスト銀行では3ヶ月定期で0.2%なので、それを上回ります。確かに特別金利です。しかし、この特別金利には50歳以上の他に預け入れの条件があります。
1.ご来店時に満50歳以上であること。
2.期間中、円定期設定までに新規に合計400万円以上ご入金いただくこと。
3.今後の商品提案に関する書類にご記入いただくこと。
 400万円というまとまったお金を預けないといけないのですが、ポイントは3.の「今後の商品提案に関する書類にご記入」です。定期預金が満期になったあと、金融商品の勧誘をするためでしょう。投資信託とか保険といった商品です。銀行で預金以外の商品を販売する窓販への展開を目論んでいるわけです。
 でもなぜ、50歳以上に限定したのでしょう。お金を持って層だから? 銀行もいろいろ考えているようです。

新生銀行のサイト

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