ダイヤモンドの大学特集
毎年、秋になるとビジネスの2誌、ダイヤモンドと東洋経済が大学特集を組みます。巷の受験生は、夏休みを経て受験校を絞り込む時期だからでしょう。まず今週号のダイヤモンドで「大学全比較」です。表紙に大きく、「教育力」「就職力」「ブランド力」とあります。この3つが大学の価値を決める大きな要素というわけです。
入試にはもはや縁がない身としては、この特集は読み物として面白いところがいくつもあります。冒頭に「仁義なき生き残りバトル」という記事があって、私大の学生獲得競争の凄まじさがレポートされています東京では明治大学がトップを走ります。リクルートが高校生に対して行っているブランド調査では、2009年から4年連続一位。今年の入試志願者数でも早稲田を上回って一位。
記事では明治の伊藤副学長がインタビューに答え、「かつて誰かが『2位じゃ駄目ですか?』と言ったが、やっぱり1位じゃなければ駄目だ」とおっしゃっています。明治大は駿河台が本拠ですが、13年には中野キャンパスも開校し、新に総合数理学部を開設します。また、スポーツ科学部の開設も検討しています。伊藤副学長は「今後も拡大路線は続けるつもりだ」と言いますすごい勢いです。
特集の目玉は「全国560大ランキング」。この大学のランキングは、毎年「東洋経済」が細かい数値分析で大学のランキングを提供していますが、ダイヤモンドのランキングは比較的シンプルなデータ分析です。「教育力」「就職力」「学生獲得力」(=ブランド力)にそれぞれ3つないし2つの数値化できる項目を設定して得点をつけて点数化しています。
このランキング、なかなか面白い。1位は東大、それに京大、東北大が続くのは順当でしょうが、有名な私大は下位にいます。慶應義塾は43位、早稲田は160位。冒頭の記事で持ち上げていた明治はなんと560大の中で303位。独自の格付けですね。東洋経済の大学特集は来月でるようなので、ここでどんなランキングが掲載されるか。外野からみていると興味をそそります
ランキングをみて思ったのは、全国にこんな多くの大学があるという事実。今更ですが、ほんと驚きます。
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