アート・ゲート・プログラムで分かる自分の好み
久しぶりに「三菱商事アート・ゲート・プログラム」のオークションに参加してきました。このプログラムは三菱商事がCSR活動の一環として、若手アーティストの育成とキャリア支援を目的に行っているものです。公募により年間約200点、各作品10万円で購入し、チャリティー・オークションにて販売して、売上金を芸術・美術を志す方々の奨学金として還元しているものです。私も過去2点の作品を購入しています。
オークションそのものがなかなか楽しく、そして若手アーティストの作品も見ることができるということもあり、時間があるときは参加をしています。昨日もいつものように会場にいくと、ちょっと雰囲気が違います。オークションの参加者がこれまでより多い。会場にたくさんの人がいます。 オークションのオープニングの説明で、その理由がわかりました。
今回のオークションは2011年度の奨学生の作品によるもの。三菱アート・ゲート・プログラムではアーティストに一人約100万円の奨学金を出す選考制度を行っています。2011年は10名が奨学生に選ばれていて、オークションではその奨学生の作品が出されていたというわけです。各アーティストが3点(3組)の作品を出展してのオークションです。選ばれたアーティストたちのオークションなので、参加者が多かったわけです。
オークションが始まり、次々と作品が落札されていきます。さすがにいつもより落札金額が高い。落札者も最初からお目当てのアーティスト、作品があるようです。どの作品も質は高いのですが、私の好みのぴったり合う作品はありませんでした。今回は買わないとことを決心して会場にいったのですが、幸いどうしても買いたい作品に出会えませんでした。
奨学生に選ばれるアーティストは、広く受け入れられる作品をつくっています。奨学生の選考方法はわかりませんが、作品に対して「いいな」と感じる人が多いほど、奨学生に選ばれる確率は高いはずです。その点で、私の絵画に対する好みは、一般的なものではないようです。過去、オークションで買った2点も、他の人が「もっと高い今額をつけるだろう」と思っていて、パドルを上げたのですが、そのまま落札してしまったというのが実態でした。そんなに自分の好みがひねくれていたかな、とちょっと考えさせられるオークションでした。
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