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2012/08/27

キンドルがなかなか登場しない理由

 確か9月には日本で発売されそうという報道されていたアマゾンのキンドルですが、なかなか出てきません。アマゾンにサイトに「Kindleの販売開始をEメールでお知らせします。」とあり登録したのですが、便りはいまだきません。
 今日の日経新聞に<キンドル「近日発売」2カ月、権利調整が壁 >という記事があります。アマゾン自体は発売が遅れていることについてコメントしていませんが、記事には「出版業界では『日本語の本の品ぞろえに手間取っているのではないか』との見方が大勢だ」と書かれています。キンドルを今月発売したインドでは約120万点のコンテンツをそろえて、本国米国では約150万点を販売しています。
 それに対して日本では電子書籍のコンテンツは約20万点。コボを発売した楽天は26日時点でまだ3万点しかありません。大型書店にある紙の本が80万冊といいますから、現状電子書籍の点数はかなり少ないです。
 またアマゾンが出版社との交渉で難航している理由として、契約の問題があると記事では指摘しています。電子書籍の「送信可能化権」を「出版社がアマゾンに許諾する」という内容ですが、この権利米国では著者が出版社に権利を譲渡し、出版社がまとめて所有するのに対し、日本では著者が所有。これでは交渉に
手間がかかるのは当然です。
 もうひとつアマゾンが提示する、著者との配信契約が終了した後もデータ自体はアマゾン側に残したままにするという「存続規定」も日本の電子書籍の慣例から外れていて、これも障害になっているようです。
 記事を読むと、キンドルの発売も気になりますが、そもそも日本で電子書籍が発展するのか大いに疑問になってきます。かなり厳しい状況です。日本という国の独自性を示している典型的な例といってもよさそうです。

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