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2012/08/06

ロンドンマラソンの周回コースと日本勢の完敗

 オリンピックの女子マラソンは予想以上にふるいませんでした。世界トップとの差はいつの間にか大きくなっているのを実感します。朝日新聞には「カーブが約100カ所ある周回コースはスピードがでにくく、小回りのきく日本人には有利ではないのか。そんな淡い期待は全く裏切られた」と書いています。
 今回のコースはマラソン大会では一般的なメインスタジアムをスタート、ゴールとするものではなく、バッキンガム宮殿前の大通りからスタートして、ロンドン市街地を3周するもの。公式のフルマラソン大会としては珍しい周回コースです。周回コースになった理由は、交通整理のためといわれています。
 テレビで観戦していて、こんなコースはできれば走りたくないなと思いました。カーブは多いし、石畳のところはあるし、狭い路地みたいなところもあります。メダリストの有森裕子さんは日経新聞で「五輪でこのコース設定はないよねと思う」と言っています。それに同じコースを3回回る周回コースは2周、3周とするうちに飽きてきますよ。
 周回コースが奏功したのか、優勝のゲラナはオリンピック記録でした(これまではシドニーでの高橋尚子優勝タイムが五輪記録)。周回コースはマラソンにとっていいものなのか。『ランナーズ』の9月号で武田薫さんが『トラックを105周しますが? 周回コースとマラソンの魅力の溝』と題した一文を寄せています。ここで日本マラソン連盟の田中秀樹さんの言葉「そんなに記録のことを言うなら、競馬場をぐるぐる回ればいいんですよ」を紹介しています。
 ご存じの通り、マラソンはギリシャ戦士がマラトンでの戦勝報告に40キロ以上を走り、息絶えたことに由来しているスポーツです。そのマラソンを周回コースで行うことは、その歴史を無視していると言えます。マラソンの高速化が至るところで言われ、記録重視になっています。しかし、スポーツの本質は記録だけではありません。そのことを改めて考えさせられたオリンピックの女子マラソンでした。

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