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2012/08/16

戦争と小林信彦・東京少年

 本棚にずっと置いてあった小林信彦の小説『東京少年』をやっと読み終えました。奥付をみると2005年10月になっているので、もう7年も前に出された本です。太平洋戦争の最中、東京都日本橋にある老舗の跡取り息子である主人公は国民学校の6年生。
 小説は彼が山奥へ学童疎開することから始まります。そこでの辛く寂しい体験。その最中、戦争が激しくなり大空襲による実家の消失。更に雪国への再疎開での再度の苦しい体験。そして終戦。敗戦前後に少年期を過ごした小林信彦のいわば「戦争小説」です。
 小林信彦が後書きで「自伝的小説ではあるが、自伝ではない」と書いています。自伝ではないことで、より一層少年から見た戦争の姿が生々しく描写されています。上手く表現できませんが、戦争というのはとんでもないことであったということを改めて感じました。
 
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 しかしこの本、オリジナルは新潮社からでていますが、単行本も文庫もすでに絶版です。ちょっと哀しい。文春文庫だと絶版になっていない本も沢山あるのもなぜ? 新潮社の方針ですかね。

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