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2012/08/10

ビール価格の不思議

 酒飲みしか関心のないことですが、ビールの価格は店によってかなり違います。コンビニだと350mlのビールが215円くらいなのに、イオン系のまいばすけっとだと180円。35円の差です。ちょっと前に報道されたことですが、スーパーのイオンに原価割れでビールが納入されていた事実は、この業界の仕組みを示しています。
「公正取引委員会が独占禁止法違反(不当廉売)の疑いで、食品卸大手の三菱食品、伊藤忠食品、日本酒類販売の3社にビールの不当廉売をやめるように警告した」(8/7 日経新聞)
 この3社はメーカーからの仕入れ値に物流費を加えた原価を下回る価格でイオンに納入したと疑われています。だからまいばすけっとではあんな安い価格で売っているんだなと思いました。原価割れまでしてどうして納入できるのか。
 日経の記事には350mlビールの価格構造が紹介されています。
「小売価格200円のうち、4割近い77円は酒税が占める。業界関係者によると、原材料費は40円程度。メーカーはこれに人件費や物流費、広告宣伝費など50円と、自社の利益14円程度を乗せて卸に出荷する」
 計算するとビールメーカーの出荷金額は181円。これでは180円では売れません。だが卸はメーカーから複数のリベート(販売奨励金)を受け取っていて、これを算入して安い金額で納入しているようです。
 イオンの一件では、卸の要請した値上げにイオンは「消費者に説明できない」と拒否しています。うちのそばにはイオンないのが残念(笑)。ビール好きには興味深い話題です

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