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2012/07/19

厚生年金基金、半数で積立不足に

 今朝のNHKニュースでも報じられていましたが、厚生年金基金の半数が積立金不足になっているそうです。これは厚生労働省の調査によるもので、全国にある約580の厚生年金基金のうち、積立金不足になっているのは286で、不足している金額は1兆1000億円。単純に割り算すると1基金あたり38億円超。膨大な数字です。
 前年の11年3月末の積立不足額は6300億円だったので1年間で約5000億円も増えことになります。先月出席した東芝の株主総会でも株主から厚生年金基金についての質問があり、(金額は忘れましたが)積立金が不足していると明らかにしていました。
 大企業でも年金制度を変更するところがでています。1週間ほど前の日経新聞によれば、ソニーは4月から、確定給付型の企業年金のうち新規の積み立て分について、支給期間を終身から18年に改め、またパイオニアも1月から終身年金を有期に変更。日産自動車は給付利率を市場実勢に応じて引き下げられるようしました。大企業に勤めているから退職後も安心、という時代は去りつつあります。
 超低金利の状況では、この積立金不足は解消するどころか、ますます悪化することは容易に推測できます。これからは企業年金基金の解散が進んでいくでしょう。日経新聞によれば
「民主党は厚年基金制度を将来廃止する案をまとめており、厚年基金制度を存続するかが焦点となる」 
 とのこと。自分のお金は、自分で守るしかなさそうです。

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