« マニアックに楽しい特撮博物館 | トップページ | ラジオ体操の季節 »

2012/07/22

日本の借金問題

 先週、参議院で税と社会保障の一体改革の議論が行われていました。ちょっとだけテレビで中継を見ましたが、あまり議論は深まらず、野田首相は「改革は待ったなし」を繰り返すばかりです。国の財政はどこまで待ったなしなのか、実はよくわかりません。
 川北孝雄著『日本国はいくら借金ができるのか』(文春新書)は半年ほど前にでた本ですが、現状を踏まえた日本の財政問題が分かりやすく説明されています。そもそも日本の借金はいくらなのか。データの取り方、解釈によって数字はいくつもあります。本書でもその違いを説明し、複数のデータを示していますが、川北論では以下の数字を示しています。
 政府債務を2011年9月末時点での財務省理財局が算出した国の借金をベースにし、その額は954兆4180億円。これに地方の自治体の借金約200兆円を加えおよそ1154兆4180億円が日本国借金の合計額。これだけ膨大な借金があってなぜ日本の財政がいまのところ安泰なのかはいくつも理由が語られています。主たる要因としてあげられるのが、個人金融資産がこれも膨大な金額であること。2011年9月末では1471兆円あります。借金と差し引いても、317兆円のプラスで、これが財政破綻を支えているとも考えられているわけ。
 しかし、我が国は毎年赤字国債を発行し続けています。2012年度の当初予算ベースで44兆2410億円。これから国債の償還金額12兆896億円を引いた32兆1544億円が実際の国債残高の増加分となります。
 日本国の借金に対する個人金融資産プラス分の317兆円を国債残高の毎年増加分約32兆円で割ると、答えは約10年。2021年には個人金融資産を政府債務(借金)が食いつぶすことになります。
 この川北論では現状ほぼ確定している消費税の引き上げは織り込まれていません。個人金融資産も今後は増えることはなく、横ばいとしています。しかし、大まかな流れは厳しい方向に向かっているのは間違いがありません。
 お金については素人なので断言は決してできませんが、なんかよくないことが起こっている気がします。どこかで間違いがあって、そこを正さないといけないような感じがします。確かに待ったなしではあるのですが、消費税の引き上げでいい方向に向かうのか。そこがよくわからないままです。


|

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/41640/55251186

この記事へのトラックバック一覧です: 日本の借金問題:

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。