東京女学館大、閉校へ
ブランドだけでは大学はやっていけないことを痛感します。今朝の日経新聞に掲載されている「東京女学館大、16年に閉校」のニュースにはいささか驚きました。東京女学館の中高は東京地元民にとってはブランド力を持っていると思われる学校です。最近のブランド力は昔ほどでないかもしれませんが、なにせ「明治期に伊藤博文や渋沢栄一が設立に携わった「女子教育奨励会」が起源です。その東京女学館の大学(4年制)が平成16年で閉校です。
記事によれば「大学全入時代を迎える中で学生募集がうまく行かず、累積赤字が約25億円に膨らんでいた」とあり、開校以来11年連続で定員割れの状況でした。その原因のひとつとしてとして指摘されているのが、「首都圏の女子大と比べて高い学費」。ウエブサイトをみると、授業料、施設運営費をあわせて、144万円。確かにこれは高いです。価格設定が間違っています。学費が高いならば、それに見合ったサービスが必要なのですが、それがなかったのでしょうね。
ウエブサイトで初めて知ったのですが、この大学は南町田にあるんですね。ここも成功しなかったポイントかも。ブランド女子大はやはり都心にキャンパスがなければいけません。学費、ロケーションなど経営戦略上の問題が指摘できます。大学全入時代に向かい、生き残れない大学も今後更に増えていきそうです。
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