金利の不思議
世の中を最近賑わせている我が国の財政問題。増税の法案は今国会で可決されるのかは予断を許しません。膨大な借金を抱えた日本の財政を少しでも(でも多分ほんの少し)改善させるためには増税はやむを得ないと思いますが、反対勢力も力強いようす。
ギリシャより状況が悪いといわれる日本の財政状態ですが、それでもいまのところ問題なさそうなのでは、膨大な個人資産があるためと言われています。個人資産の総額は1400兆円くらいあるとか(これには異論もあるようです)。この資産はどこにあるのでしょう。多くは銀行、郵便局(ゆうちょ銀行)などに預けられているようです。
いまさらですが、銀行の預金金利ってすごく低いです。例えば三井住友銀行の大口定期(1000万円以上)に3年預けても年利0.06%。1000万円で年の利子がわずか6000円。預ける価値があるのか、って感じ。
預けるのは低い利率ですが借りるのは高い、と思っていたのでは、最近はそうでもないようです。昨日の日経新聞には「銀行住宅ローン、曲がり角 低金利で採算悪化 」という記事がありました。これによれば、
「三菱東京UFJ銀行は昨年10月から固定金利の商品で、当初10年間の最低金利を業界最低の年1.45%に下げ、ローン利用者に求めていた自己資金も不要にした。1日発足の三井住友信託銀行も変動金利型で年利0.775%の最優遇金利」
変動金利とはいえ、住宅ローンの金利で0.775%は低いです。
大手銀行の低金利政策のため、撤退・縮小に転じる金融機関でています。インターネット専業の住信SBI銀行は住宅ローンのインターネット経由の住宅ローン受付を中止しました。
お金を貸すのが商売である銀行がこれだけ低金利になれば、預ける金利は超低くなるのは当然の結果でしょう。この国がデフレのせいなのか、低金利だからデフレになったのか。難しくてよくわかりませんが、何かが違っているような気がしてなりません。
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