走り続ける君原健二さん
先日の新宿シティハーフマラソンにゲストランナーとして君原健二さんが招待されていました。君原さんといえば、メキシコオリンピックのマラソン銀メダリスト。円谷選手が銀メダルととった東京オリンピックでは8位、72年のミュンヘン大会では5位入賞と、マラソンランナーとして輝かしい実績を残しています。
君原さんは1941年生まれで3月には71歳になられます。今なお健在で、新宿シティハーフマラソンではハーフを1時間40分52秒の成績。すごいですね。トップランナーではありますが、70歳をすぎてこの成績は、練習を重ねていなければできないと思います。
朝日新聞の夕刊にある「人生の贈りもの」という記事に、一昨日から君原さんのインタビュー記事が掲載されています。その第1回の記事には「棄権ゼロ 最後まで必死に走り抜く」と題されています。これまでの出場した60回の大会すべて完走しているからです。君原さんといえば首をかしげ、左右に振りながら苦しそうに走る姿が記憶に残ります。「それほどまでに自分を追い込めるのはなぜですか」との問いに、こう答えています。
「私は人のレースをみて、たとえ遅くても最後まで一生懸命に走る姿が美しいと思ったんですね。ゴールした時は、もうこれ以上走れない、そういう走り方をするのがやっぱりいいランナーだと思う。だから1番になっても楽して走った時は満足できなかったし、最善を尽くした結果、ビリでも満足できたレースもあります。私はレースの結果より、そこにいたるプロセスを大事な評価基準にしてきました」
70歳でも走り続ける君原さん。こんなランナーに憧れます。
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