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2011/12/17

文化の復興、文化による復興

 日本文化政策学会の年次研究大会が今日、明日と開催されます。昨日、学会のプレイベントとしてラウンドテーブル「文化の復興/文化による復興 〜震災後の文化政策を考える〜」(日本文化政策学会・早稲田大学演劇博物館グローバルCEOプログラム主催)があり、参加してきました。震災から9ヶ月余が過ぎ、文化の復興はどうなっているのかを討論するイベントです。
 イベントの討論者は次の方々です。
モデレーター:桧森隆一(嘉悦大学経営経済学部)
細井崇久(仙台市文化振興課長)
岸浪行雄(株式会社東北共立代表取締役)
大澤寅雄(ニッセイ基礎研究所研究員)
島添貴美子(富山大学芸術文化学部)
松本茂章(静岡文化芸術大学文化政策学部)
伊藤裕夫(文化政策研究者)

 被災地現地の文化施設被害状況と復旧状況についての報告、伝統芸能の復旧への取り組みと問題点、NPOの取り組み、企業メセナ協議会の助成活動などこれまで行われてきた活動状況をきくことができました。
 討論者と会場でのラウンドテーブルでの討論で感じたのは官と民の連携。震災後、一般論で言えば動きの鈍い官と、素早い動きをした民がどのように連携していくか。文化の復興を考えていく上で大きな課題だと思います。それと、やはりお金がなければ復興はできないこと。文化復興にどれだけお金が使われているか。ここも検証しなければいけない。
 様々な課題を認識したイベントでした。さて、今日からは学会本番です。

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