「オリエント急行の殺人」再び
少年の頃は誰しも推理小説の虜になるのではないでしょうか。私の場合は、小学生の頃、当たり前のように江戸川乱歩に夢中になりました。怪人二十面相と明智小五郎の対決をワクワクしながら読みました。
その後、小学生の高学年になったとき、学校の図書室で借りたのが「ABC殺人事件」。アガサ・クリスティーの推理小説。物語の主人公は探偵エルキュール・ポワロ。この「ABC殺人事件」以来、エルキュール・ポワロものにすっかりはまってしまいました。
中学生になり、文庫本の「オリエント急行殺人事件」を買いました。夜、この小説を読んでいて、結末のところでほんとにぞっとしたのをいまでも思い出します。その結末は、映画にもなっている有名な小説なので、ご存じの方も多いかと思いますが、こんな結末があるのか、という仕掛けです。
この「オリエント急行の殺人事件」が今年の4月に新訳ででました。買ってあったのをやっと読み終えました。結末はわかっているのに面白い。登場人物の描写が細かく、その人がどのような人物かが思い浮かびます。ここがクリスティー小説のうまさなのでしょう。
久しぶりのエルキュール・ポワロ、その名推理を堪能させてもらいました。
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