本当に強い大学
毎年、この時期恒例の『週刊東洋経済』の大学特集は「本当に強い大学」です。大学は鉄道とともに東洋経済が得意とするネタですね。サブタイトルに「ニッポンの大学トップ100」とあるように、独自の評価で行った大学のランキングが今号の読みどころ。
2011年度版の総合ランキングは、1位が相変わらずの東京大学、2位京都大学、3位慶應義塾大学と続きます。4位には首都圏ではあまり有名ではないかもしれない豊田工業大学。20位までのでは、昨年77位だった創価大学が16位にランクインしているのが注目かな。
そもそもこのランキングどうやって決めているのか。大きくは「教育力」「就職力」「財務力」の3つのカテゴリーでそれぞれ3~4の指標で偏差値を算出し、その獲得点の平均によってランキングを付けてます。まあ、ひとつの見方、って程度でしょうね。
記事では大学を巡る暗い話題はほとんどなく、教育力、就職力、財務力の3点で大学の取り組みを具体例で紹介しています。記事を読んで感じるのは、ほんと、今の大学って面倒見がよくなっているということ。
大学進学率はいまや54.5%に達し、大学が重視しているのは初年次教育。受身の学習だった高校から、専門的、かつ主体的な学習が必要な大学での講義に対応するための学習姿勢が求められます。この変換のためにあるのが初年次教育。具体的にはリポート、論文の書き方、図書館の利用、文献検索の方法、学問や大学教育に対する動機付けなど、様々なことが行われています。大学側も試行錯誤なんでしょう。
記事によれば、現在、全国で大学の数は780(短大除く)もあり、過去最多だとか。単なる興味本位ですが、最下位まですべての大学の順位を見たかったな。大学も生き残るため、大変そうです。
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