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2011/10/14

自炊代行とは

 自分で作るから自炊っていうのではないんですね。紙の書籍や雑誌を裁断機で切断しスキャナでデジタルデータに変換して電子書籍として読めるようにする行為を自炊というのですが、これを自分でやらず、専門の業者にやってもらうことも自炊っていうようです。
 この業者による自炊代行が問題になってます。日経新聞によれば
「9月上旬に講談社、角川書店、小学館など大手出版社7社と作家122人の連名で約100社の自炊代行業者に質問状を送った」
 とのことで穏やかではありません。この質問状に対して
「回答企業の大多数が『122人の作家の作品について今後スキャン事業はしない』と回答したが、2社は『今後も依頼があれば扱う』とした。また、6社は『法人からの発注にも応じている』」
 との回答がありました。(詳しくはここを
 自炊代行は著作権的には違法のようですが(判例がまだないでしょうから、これも確定的ではありません)、出版社の姿勢をみると、なんかすっきりしない。これでは根本的な解決にはまったくなっていません。とりあえず、自炊代行業者に圧力をかけただけです。自炊代行業者に抗議する前に、出版社と作家は電子書籍の点数を増やすことをすべきでしょう。ネットで調べた限りですが、例えばソニーのリーダーストアで発売されている電子書籍は、まだ2万点余りしかありません。これでは自炊したくなります。
 もう10年も前から、電子書籍の普及には著作権の一元管理しかないと思っています。音楽でのJASRACを出版でも作らないと、電子化の問題は解決しないでしょう。
 自炊代行問題で、この国の電子書籍の普及が簡単にはいかない、ということを再確認しました。

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