東京の住宅を考える
住宅というのは難しいものです。住む人にとっても、作る人にとっても、住みやすい家、住んでいて快適な家を実現するのは簡単なことではありません。「家の外の都市の中の家」(東京オペラシティーギャラリー)は、都市という環境の中で、住宅のひとつのありようを見せてくれる展示です。
本展は第12回ヴィネチア・ビエンナーレ国際建築展の日本館で行われた「Tokyo Metabolizing」の帰国展。ビエンナーレでの<ハウス&アトリエワン>(アトリエワン)、<森山邸>(西沢立衛)に加えて本展独自の企画として<祐天寺の連結住棟>(北山恒)が加えられています。
展示されたどの住宅も、ひとつひとつに住まいが完全に閉じられておらず、隣の住まい、周りの環境が感じられるように作られています。隣人とほどよい関係をつくりなかがら暮らすことを目指す家といえばいいのでしょうか。東京という大都市での新しい住まいの提案です。
昨日はこの企画展の関連イベントとして北山恒さんと建築家の大野秀敏さんのトークイベントがあり、参加してきました。ここは大野さんの公共施設のあり方についてのことがとても興味深かったです(このことはいずれ)。
東京の住宅を考える「家の中の都市の中の家」、ちょっと面白い展示です。
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