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2011/09/05

グレン・キャンベル、美しいラストアルバム

 グレン・キャンベル(Glen Cambpell)という歌手はこの国ではほとんど無名に近いかもしれません。例えばWikipediaの日本語版には項目がないほど知られていない歌手ですが、母国アメリカでは大いなるシンガーです。カントリーシンガーとされていますが、ポップスのフィールドで多くのヒット曲を出しています。日本でグレン・キャンベルが注目されたのは、35年ほど前、コカ・コーラのCM曲に「カミングホーム」が使われたことぐらいかもしれません。今年、75歳になるベテラン。ながらく聴き続けてきたシンガーです。
 グレン・キャンベルの最後のスタジオ録音アルバム「Ghost On The Canvas」が一週間ほど前に届きました。先々月にAmazon.comでこのアルバムを見つけ、そこに"final studio album"とありました(日本のアマゾンではこの記述は省かれています)。最後のスタジオアルバム、ということの意味がわからず、アルバムにあるグレン自身によるライナーノーツにもその理由はありません。
 ネットで検索していたら、そのわけがわかりました。今年の6月、グレン・キャンベルはアルツハイマー型認知症であることを公表しています。悲しいです。もうレコーディングはしない、ということです。プロのシンガーとして、どれほどつらいことなのか、想像もつきません。
「Ghost On The Canvas」は全16曲。そのうち6曲がインストメンタル曲でグレンの歌曲を繋いでいく形でアルバムが構成されています。アップテンポな曲も、スローなナンバーもグレンらしい高く澄んだ声で、美しく歌われます。すごくいい。ストレイ・キャッツのブライアン・セッツァーなど有名ミュージシャンとの共演曲もあり、グレン・キャンベルの素敵な歌声が響きます。Amazon.comには、今35のユーザーレビューがつき、ほとんどが最高の5つ星を付けています。最後のアルバムなんて信じたくない傑作です。
 アルバムにグレンはこう書いています。
"All my litte rollercoaster ride - the laughter, the tears, the successes and failures - are part of who I am now." (ローラーコースターにのったときのような、これまでの笑い声、涙、成功、そして失敗、これらの小さなことすべては、今、私の中にあります)
「Ghost On The Canvas」、これからも聴き続けます。

Glen_cambpell



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