慶應ビジネススクールの東日本大震災フォーラム
慶應の大学院で同じ校舎にビジネススクール(通称KBS)が入っています。経営管理研究科、MBAをとる大学院です。そこで昨日、『2011 東日本大震災の危機対応(6)-科学・芸術・地域』 と題されたフォーラムがあり、参加してきました。このフォーラムは研究科で今年度行っている「2011 年東日本大再震災の危機対応」という名称で,プロジェクトとフォーラムを組み合わせた研究教育の一環で、一般にも公開されたものです。
午前中は首藤伸夫東北大学名誉教授が『津波とともに50年』という演題ではなされました。ここはちょっと都合が悪く、一部をUSTREAMで拝見しました。
午後からは第2部として環境アーティストのサイ・ヒロコさんが『科学・芸術・想像力-Barcelona サンパウ美術館の環境四次元ミュージアム』と題して、自らの活動と震災への関わりを話されました。サイさんのお名前は恥ずかしなから初めてお聞きしました。ご本人のウエブサイトを拝見すると、国内外で多くの実績を残してこられたアーティストであることがわかります。アーティストらしい個性溢れるお話しが興味深かったです。
これにつづいて、吉川由美さんから『芸術による地域再興―いま,アートに何ができるか,南三陸町のキリコの事例』という演題で、宮城県南三陸町でのアートを通した復興の取り組みを紹介していただきました。この南三陸での活動は以前このブログでも触れましたが、現地での写真を見せながらの吉川さんのお話しは心に響きました。「アートに何ができるのか」という問いかけにはまだ答えはでていないかもしれませんが、とても大きな活動をされていると感じました。
ビジネススクールが芸術をテーマにすえてのフォーラムを行うのは、かなり意外。エリートパーソンにはアートは必要なものだと思うのですが、この国ではどうも重要視されていないのがアートです。慶應のビジネススクールもいいことをやります。感心しました。
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