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2011/06/18

美術館の震災被害

 震災で被害を受けたミュージアムは、現在どんな状況なのか。今日の日経新聞文化欄では「美術館、震災後の課題次々 」と題し、今後の防災対策への課題がまとめられています。記事で示されている課題は、地震による建物、展示施設などの破損、原発問題、節電対策。
 地震により多くのミュージアムが被害を受けました。宮城県美術館では展示ガラスが割れました(日経新聞の写真を貼らせてもらいます)。企画展示室のガラスかな。ひどい状況ですね。

Miyagi_musuem

 日経新聞によれば再開のめどはたっていないとのこと。水戸芸術館もかなりの被害を受けましたが、ウエブサイトによれば7月30日から企画展を再開します。
 地震の被害より甚大なのが福島原発の問題。福島県立美術館では
「6月に予定していた米国の個人コレクション展の開催を中止。秋に会期をずらしての開催実現を貸し主に働き掛けている」
 といいます。作品の貸出を受けられなければ、企画展の開催はできません。美術館では独自の対策を講じています。
「館の内外50カ所に測定器を設置し、定期的に詳細な放射線量のデータを包み隠さず報告。館内は事故前と変わらない低い数値であることを相手に伝えている」
 ここまで行っても貸し主は不安感をもっており、秋の開催実現は不透明とのこと。厳しいです。
 そして節電。この夏の電力不足問題に対して、企業、家庭に対策を求められていますが、ミュージアムも同じ状況です。収蔵品保護のためにはセ氏22度を維持することが望ましいとされるそうです。しかし、15~20%という節電要求ではこの規準を保つのも厳しい状況でしょう。
 ミュージアムの課題に対し、これまでにない発想で対応していかないと解決策は見いだせないかもしれません。記事では館の連携を指摘しています。ひとつの館、自治体では解決できなければ、ネットワークをつくっていくのも有効な方法かもしれません。
 

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