ぴあと時代
大昔の35年前、今通っている大学と同じところに入ったときの話です。映画好きの友人が雑誌「ぴあ」をいつも熱心に読んでいました。当時は月刊誌だったと思いますが、映画の情報が詳しく載っていました。いわゆる情報誌の先駆者でした。東京近郊の映画好きはほとんどぴあ読んでいたんではないでしょうか。
一般人が使えるインターネットなどなく、ケータイはおろかファックスさえない時代です。雑誌が重要な情報源でした。一時、「シティロード」というのもありましたが、結局ぴあが残りました。そのぴあが来月休刊になります。
今日の日経新聞に作家盛田隆二の、<スーちゃんと「ぴあ」の時代>と題された一文があります。筆者は昭和29年生まれ。ぴあで編集長をつとめた人です。スーちゃんが亡くなったのは4月21日。ぴあが休刊を発表したのが翌日22日。盛田はこう書きます。
「スーちゃんの急逝と『ぴあ』休刊の報に自らの青春時代を重ねて、ひとつの時代が終わったような感慨を覚えた方も多いだろう」
盛田のエッセイはスーちゃんとぴあの時代を重ね合わせ、自らのぴあでの体験を中心に綴っています。80年代のぴあは面白かったですね。ぴあでは情報誌ぴあに続けて、ぴあMAP、ぐるめぴあなどいくつも紙媒体を出していきます。またチケットぴあも始めて、ここでも新しいビジネスを創出します。
ぴあが輝きを失ったのはいつの頃からでしょう。インターネットが普及した90年代後半からでしょうか。ネットが大きな力を持つ現代において、紙媒体の情報誌はその役目を終えたのでしょうか。角川のWakerシリーズ(Tokyo Waker、Kansai Wakerなど)は現在6誌でています。一般論として情報誌そのものがもうダメというわけではないではなさそうです。
ぴあというメディアが時代の変遷にどう対応してきたのか。ここは調べて見ると面白そうなテーマです。時間ができたらやってみよう。
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