シンポジウム「東日本震災と報道メディア」
昨日、日本学術会議で「東北大震災と報道メディア」と題されたシンポジウムに参加してきました。そもそも日本学術会議というところに行くのがはじめてです。場所は国立新美術館の隣といのは知っていたのですが、何をやるとことは知りません(笑)。
日本学術会議では頻繁に公開のシンポジウムを行っていて、内容はちょっと難しそうなものも多いですが、様々な学術の姿に触れられる機会として有意義なものです。昨日のシンポジウムは東日本大震災を受け、専門分野の異なる学者によるシンポジウムです。シンポジウムのまとめ役は社会学、文化研究、メディア研究を専門とする吉見俊哉氏。大学で教えている6人の先生によるプレゼンテーションとそれに続き全員での討議。
先日参加したメルプラッツの公開研究会では先生方の震災への本音が聞けました。例えば自分の専門領域が震災に対して無力なのでは、という問いかけなどもありました。今回のシンポジウムは、それぞれの専門領域で震災後何を行ってきたかの発表で、純粋な学問レベルの内容でした。先生方の本音みたいなところは当然ですが聞くことはできませんでした。まあ、それを期待するのも無理な話ではありますが。
来場者からも指摘がありましたが、学問領域での理論と現場で起こっていることの乖離は、避けられない。今後、この乖離をとう埋めていくかが、学者、研究者に求められると改めて感じました。しかしながら、これだけの学者さんの話を聞けるのはあまりないと思います。有意義なシンポジウムでした。
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